- 勅使河原
おや……隊長じゃないですか?
- 隊長
なんだ勅使河原君ではないか。駅前で合うとは奇遇であるな。
- 勅使河原
ええ、そうですね……ところで今しがた、めちゃめちゃ話し込んでいたサラリーマン風の男は誰です?あまり見ない顔ですが?
- 隊長
ああ、彼か。彼はだな……まあ、なんだ。何でも私の手相を見たいと。
- 勅使河原
(ぶふぁっ)ナニやってんですかあんたはあああああああああああああ?!普通無視して顔も合わせず通り過ぎるとこでしょ?!ナニ真面目に議論してますか?!
- 隊長
いやなに、確かに普段の私なら自然にスルーするところだったのだが、あやつのレアな第一声がえらい心に響いてな。
- 勅使河原
……レアな第一声?
- 隊長
うむ。「どうもこんばんはー、眼鏡が大変良くお似合いですね」……コノヤロウ私にバトルをご所望のようだぞ、と。
- 勅使河原
ただのお世辞ですよ!聞き流してっ!聞き流してっ!
- 隊長
しかし、珍しい第一声だったのでな。ともあれせっかくなので、以前から確かめたかったことをやっておこうと。
- 勅使河原
確かめたかったことと言いますと?
- 隊長
手相の勉強は統一教会の営業行為である、と言う件だな。
- 勅使河原
危なっ?!なにやってんですかああああああっっ?!
- 隊長
まあ、聞きたまえ。そんなに荒事向きではない疲れたサラリーマン風の男だったので、とりあえず主導権を握れなくなったら振り切って改札抜けようということで立ち止まったわけだ。そこで相手が口を開く前に「所属は?」と。
- 勅使河原
は?( ゜д゜)ポカーン
- 隊長
だから、「所属は?」と。二度も聞きなおしたのだがアヤツも今の勅使河原君と同じような顔をしておったな。ここで「階級は?」と言いなおそうかと思ったが我慢してだな。しょうがないので言い直したわけだ――
- 隊長
名刺は?
- 手相男
は?
- 隊長
名刺を拝見しよう。
- 手相男
いやえーと(ごにょごにょ)
- 隊長
名刺を見せてほしいと言っているのだが。
- 手相男
いや、ないです。
- 隊長
では身分証だ。
- 手相男
いや、その(ごにょごにょ)
- 隊長
免許証で構わないのでだしたまえ。
- 手相男
いえ、手相を見るだけですから。
- 隊長
手相を見せてあげるから、身元確認をさせたまえ
- 手相男
いやもういいです
- 隊長
キミが勉強したいと言ったのだろう。勉強させてやるから早くしたまえ。
- 手相男
もういいですから(ごにょごにょ)
いくつか簡潔にしているがやり取りとしてはこんなものだな。この後すたすたと逃げられてだな。追いかけて続行しようかと思ったが…いい加減、出張帰りな上、22時も過ぎて疲弊しておったので諦めたと言うわけだ。
全くもって残念極まりない…宗教に話が及んだら、「残念ながら私はギネアアブラヤーシ教団だ」と言ってやろうかと思ったのだが。- 勅使河原
アホですか?!
- 隊長
……コメンツスクラーム!神教とかオブイェクト聖教とかのほうがよかったかね?
- 勅使河原
……もういいです○| ̄|_
- 隊長
ともあれ、次回のチャンスではもう少し上手くやろうと思う。「手相を見る前にそこのコンビニでウェットティッシュを買ってこい」とかどうだろうか?
- 勅使河原
実は潔癖症か?!……っていうか、ちょっと待て。アンタそんなに宗教にカモられてんですか?!
- 隊長
なんだか知らんが、周りに2、3人通りすがっているのに何故か私を狙ってくるのだよ。そんなに温厚そうに見えるのかね?
- 勅使河原
むしろ宗教にすっ転びそうなくらい危うく見えゲフゲフン
- 隊長
…?まあよい。月に2、3回はすれ違うので、今度ヒマな時に再チャレンジしよう。あと、なにか聞いて欲しいこととかやって欲しいネタでもあれば適宜受け付けるので期待しないで書き込んでもらえると嬉しい。
- 勅使河原
そんなネタに入る前に逃げられるのがオチだと思いますけど……。
オイラとオマイで ( `Д´)( `Д´) (( (\ノ) (\ノ) ノ ̄ノ ノ ̄ノ 区別をつけれ! (`Д´ )(`Д´ ) (ヘ ノ) (ヘ ノ) )) ( ̄( ( ̄( ダブルスタンダード! ダブルスタンダード! ヽ(`Д´) ヽ(`Д´) | ヘ|ヽ | ヘ|ヽ | ̄ | ̄ 区別をつけずに ( `Д´)( `Д´) (( (\ノ) (\ノ) ノ ̄ノ ノ ̄ノ なんでも混同 (`Д´ )(`Д´ ) (ヘ ノ) (ヘ ノ) )) ( ̄( ( ̄( 政治も議論も一緒く (. )_(`Д´)ノ ノ ノヽ |ヘ | ノ > < TA! (`Д´)_(`Д´)ノ ノ ノヽ |ヘ | ノノ < ウォンチュ! ダブルスタンダード! ダブルスタンダード! ヽ(`Д´) ヽ(`Д´) | ヘ|ヽ | ヘ|ヽ | ̄ | ̄
- 隊長
ふぅ、勅使河原君。なにやらこれは気持ちいいなぁ。ダブルスタンダード!ダブルスタンダード!
- 勅使河原
はっはっは、わかっていただければ光栄でございますYO!コメンツスクラーム!コメンツスクラーム!
- 隊長
と言う訳で今回はダブルスタンダードの何処が悪いかと言う話であるぞ。
- 勅使河原
ハッハッハ、ジムー!何が悪いのかい?
- 隊長
わははー、全部だ。
- 勅使河原
ナンダッテー!( `д´)  ̄■ ̄) ・皿・)´兄)
- 隊長
なぜなら、全く同じ一つの事柄に二つの基準を当てはまることがおかしい。ありえん。そこには必ず、基準Aと基準Bを切り替える条件があるはずだ。
であれば、それは二つに区別できる事柄であり、二つの事柄に二つの基準が発生するのは二重基準ではなく単なるあたりまえ、というのだよ。『ダブルスタンダードの何が悪い』と思っている人間は、単純に基準を切り替える『条件』の説明を放棄しているか、あるいはできないか、不公平な考え方をしているせいで『条件』をおおっぴらに出来ないか、などという単純にその程度のレベルであると思われる。まともな思考が出来ると言うなら我(オレ)に切替基準を説明してみろと言うのだ。故に、ダブルスタンダードの何が悪いかと言うと、『相手を納得させられない理論の構築不足が悪い』という能力不足の問題でしかないのだよコメンツスクラーム!コメンツスクラーム!
- 勅使河原
おー、しかしジムー!こんな発言があるのだけれどー!ダブルスタンダード!ダブルスタンダード!
- 隊長
HAHAHA!表面上は間違ってはおらんが、根本的なところで間違っておるな。
確かにそのとおり。理論が良くてもそれを保証する為に何らかの力が必要だと言うのはわかる。ダブルスタンダードで理論に矛盾が出て勝てないときの代替手段に他の力が必要になると言うのも正しい。しかし、ナヌを敗北を正当化しておるのかと。
つか自分で行っておる。「相手国の矛盾は許さない。」と言うことは、基本的にダブルスタンダード――矛盾した発言はやはり許されていないと言うことだろう。
ようするにこれは、頭脳が足りない場合(あるいは頭脳だけで足りない場合)、力で押し付けるしかないというわけでナ?すっぱり言ってしまえば議論で・議論だけで勝てないから必要なのであって、議論の根本とは全く無関係なのだよな。「議論の成果」が参加者の力関係に左右されると言うのは、最早議論の枠組みを超えて(広義の)政治レベルの話であるのだからして。
- 勅使河原
敗北時の逆転手段として外交パワー!と言う意味だったら正解。ダブルスタンダード出してる時点で敗北なんだから駄目に決まっているとそういうことですか、ダブルスタンダード!ダブルスタンダード!
- 隊長
そういうことであるナ。できるものなら頭脳と力の両方使うにきまっとる。真っ当に勝てなかったから代替手段を用意するわけでナ。コメンツスクラーム!コメンツスクラーム!
- 勅使河原
根本的に議論というものを理解してないってことですくわー。ダブルスタンダード!ダブルスタンダード!
- 隊長
コメンツスクラーム!!コメンツスクラーム!!
- 勅使河原
ダブルスタンダード!!ダブルスタンダード!!
>貴方はもう二度と他人のダブスタを非難できません。
>二重規準を容認しては、どんな矛盾した主張をしても許されてしまうじゃないですか。
この発言こそが、実は議論というものを根本的に理解していない証拠です。アメリカだって、中国だって手前勝手なダブスタを押し付け合ってるんですよ。それを前提にして、力をぶつけ合って成果を勝ち取る。それが外交というもの。だけど、言うまでもない事だが(あなた方には必要なようだが)相手国の矛盾は許さない。場合によっては、こちらの理屈を逆に押し付ける事によって妥協、譲歩を引き出す。そういう事だよ。
(注)特に薬はキメてません。
- 隊長
くそ~、一足遅かったか。怪盗キッドめ、まんまと盗みおって!
- 勅使河原
いいえ、あの方は何もとりませんでしたよ?私の為に買った本を届けてくださったんです。
- 隊長
いや、奴はとんでもない物を盗んでいきました。
- 勅使河原
えっ?
- 隊長
貴方の購入履歴です。幼女緊縛マニュアルとか。
- 勅使河原
いやちょっと待て、そんなモン買ってませんよ!
- 隊長
ということでついにやったぞ勅使河原君。我々はついに発見したのだっ!小倉君とそれ以外の人間の間に横たわる巨大な溝の中身をな!
- 勅使河原
その前に私の購入物を撤回し――
- 隊長
ハハハ、まあ、これを見たまえ。
自分の情報をコントロールして出さない選択を出来るようにする、という考えは構わないですよね?
名前: サスケット | June 30, 2005 01:09 AM
選択可能にすると、匿名の陰に隠れて他人を誹謗中傷しようと思っている人は、自分の情報をコントロールして出さない選択をするでしょうね。すると、やはり、ネット上での誹謗中傷の被害者が泣き寝入りを強いられる社会を続けることになりそうです。
個人情報流出の危険性っていってみたって、文明的な生活を送ろうと思えば、それはある程度やむを得ないわけではないですか。それは、個人情報を登録させるのはけしからんという理由にはあまりなっていないわけですよ。
名前: 小倉秀夫 | June 30, 2005 02:13 AM
ネット上で実名を名乗ることがそんなに危険なことかということ自体が実は結構思いこみだったりするのではないかとも思いますけどね(誹謗中傷に明け暮れている人々は、危険かも知れないですけど)。
名前: 小倉秀夫 | June 30, 2005 02:28 AM
- 勅使河原
また上手いこと言質をとったものですね……、っていうか私の購入履――
- 隊長
フフフ、全くもって当然のことだったよ。共通(固定)IDや固定IPの問題、Cookieのプライバシー問題に全く乗ってこないからおかしいとは思っていたのだが。そもそもプライバシー問題とかを考慮していないなら、話題に乗るはずもないな。彼にとっては無駄でしかないから。
- 勅使河原
いやだから私のですね?
- 隊長
-
しかし、私を含め中にはそういった方面を考慮に入れている方は居ます。
しかし小倉さんが「悪意あるものに情報が渡っても構わない(既に漏れてるから手遅れ)」「渡っても使われなければいい」的考えでいるのであれば(と言うか、ここで『そうであった』と確認できたわけですが)、根本から議論がかみ合う訳はありませんから、そりゃあ意味がない。
何故なら、「必要あるとき(警察とか裁判時とか)に確実に個人を特定する」為の準備にプライバシーを犠牲にすることを厭わない手段をとる(正確には根本から気にしない)、ということですから。名前: サスケット | June 30, 2005 01:09 AM
ということでこれで一定の成果は出たな。共通IDだとか個人特定のトレースが小倉君から出たときは「でもこれプライバシーの考慮とかしていないんですよね?」と書き込むことで大きく無駄を省くことができるようになる。
というか、SuperCookies問題だとか、固定IPの問題とかで今まで多くの人が頭を抱えているのに、その前提を無視して話を進めようということ自体無駄だな。「SuperCookies問題なんて考える必要はありません」レベルから始めてるようなものだ。
- 勅使河原
なにが悲しうてそんな言葉をIT専門の弁護士相手に……じゃなくて幼――
- 隊長
という訳で今回は、前回に引き続き、「情報フロンティア研究会報告書――個と個の連携を通じて知識創造プロセスの進化がもたらされる社会を目指して――」の内容に迫ってみよう。
やはり小倉君は情報は流出して当然と考えているようだ(というか既に流出しているから)。そして誹謗中傷の被害者に対する救済の前にはプライバシーの考慮はかなり低い。流出してもたいして危険性はない、と。